大学のオープンキャンパスとは?

 

大学のオープンキャンパスとは?

 大学のオープンキャンパスは、普段の講義やサークル活動の様子を紹介したり、研究室の中を見たりと、外からは分かりにくい大学の授業内容や施設の案内を行い、学校自体をよくわかってもらうために開催されます

 

 進学の道を選んだとき、中学や高校とは大きく異なる大学生活のイメージが沸きにくいものです。これまでは平日は毎日通い、指定されたカリキュラムをこなすというスタイルでしたが、大学では自分で講義を選択して履修したり、サークル活動に参加したり、親元を離れて一人暮らしをするなどたくさんの環境の変化があります。進学したい大学が決まっているとしても、パンフレットやWebサイトだけでは分からない学校の雰囲気や講義の様子などを知るために、ぜひ大学のオープンキャンパスに参加しましょう。

 

 実際、大学へ進学した人の多くは複数の大学のオープンキャンパスに参加し、施設や通う生徒たちを身近に見ている人がほとんどです。大学によっては、在学している生徒と入学検討中の人が直接会話できるように時間を設けていることがあります。直接大学生へ質問するチャンスですね。

 

 自分が学びたいことが学べるのか、卒業後の進路や就職先などの実情など、入るための情報収集だけではなく、入学したあとから卒業後を見据えた見学をするのが理想です。もちろん、就きたい仕事が明確ではない場合でも、興味のある分野の学科を選ぶことで、その卒業生がどんな道へ進んだのか知ることができ、自分の将来を考えるきっかけにもなります。

 

 また、「絶対にここに通う!」と決めていた学校が、実は想像しているよりも通学が大変だったり雰囲気が合わないと感じたり、学びたい設備がないなど、良い面だけではない現実を知ることもできます。これは入学してからでは変更もできないので、通うことを想定して大学を見に行くことは必要です。大学によってはAO入試の選考においてオープンキャンパスに参加することを条件とする学校もあります。これまでと大きく異なる環境になるからこそ、オープンキャンパスに参加して具体的な大学生活を見てみましょう。

 

ここがポイント!

 

★ 大学のオープンキャンパスに参加すると、学校の雰囲気や講義の様子を見ることができる!

 

オープンキャンパスの申込み方法は?

 

オープンキャンパスの申込み方法は?

 オープンキャンパスへ行くことを決めたらまずは開催日時を確認します。参加予約はネットから簡単に申し込みができ、行きたい学校自体のホームページから申し込む方法と色々な大学の情報をまとめている総合サイトから申し込む方法があります。今は人数制限や完全予約制としている学校が多いので、無理のないスケジュールを組みましょう。

 

 いくつか候補の大学ごとに内容を比較したい場合は、総合サイトを活用することで開催日時やイベント内容などを確認し、同時に申し込むことができます。申込を決める時は、総合サイトだけではなくそれぞれの学校のホームページも見ておきましょう。複数の大学のオープンキャンパスに参加することは、学校ごとの特色を知るだけではなく自分がその場に通っているイメージや雰囲気を比較することができます

 

 またオープンキャンパスに行く前に、学校のパンフレットなどを取り寄せておきましょう。当日の説明で初めて見聞きするよりは、あらかじめホームページやパンフレットで学校のことや雰囲気を少しでも知っておくことで、当日リラックスして参加することができます。先に知っておくことで、気になることや質問、見てみたい場所などをピックアップしておくことも大切ですね。当日は、入学説明会として学校や授業の特色、校内の見学ツアーや模擬授業へ参加できるなど大学ごとに催し物が異なります。

 

 来校型の場合は、あらかじめ日時を決めて直接大学に行きます。筆記用具やメモ帳の他、当日資料が配布されることもあるので、A4サイズが入るカバンで行くことをオススメします。案内の人がいるので、その人の指示に従って参加しましょう

 

 オンライン型は、学校のホームページ上や動画サイトに大学の紹介動画がアップされているので好きな時間に自分で見ることができます。オンライン通話で会話をしながら説明を聞いたり、直接質問や相談ができたりする対面タイプもあります。対面の場合は、予約制となるので大学のホームページを確認のうえ申し込みましょう

 

ここがポイント!

 

★ オープンキャンパスに参加の予約はネットから簡単にできる!
★ 複数の大学のオープンキャンパスに参加して雰囲気を比較しよう!
★ オープンキャンパスの坂方法は来校型とオンライン型がある!

 

オープンキャンパスの開催時期について

 

オープンキャンパスの開催時期について

 オープンキャンパスの開催時期は、7月から9月にかけての夏から秋の時期が多いです。大学によっては夏休み以外でも土日に開催している学校もあるので、興味のある学校のホームページか大学情報の総合サイトを調べてみましょう。進学を考える人の多くは高校生なので、高校が休みのときに参加しやすいように開催日時が設定されています。その為、夏休みになって急に調べて参加するよりは、事前にしっかり参加計画を立てて行動しましょう。自分で調べることに不安がある場合は、進路指導の先生に相談することもできますよ。

 

 将来やりたいことがわからないという人は、非常に多いです。子どもの時に将来の夢を描いたとしても、成長とともに興味や関心も変わっていきますし、どんな風に大学を決めるのか悩むのは当たり前です。ただ、オープンキャンパスに参加することで、例えば服飾やファッション分野に強い大学は学園祭にファッションショーを開催し、生徒が制作した作品を発表します。こうした夢を追いかける人の作品に接することで、「これは面白そう!」「こんな勉強もあるんだ」と自分のなかの好奇心が刺激されるきっかけとなります。自分の興味のあるジャンル、好きだなと感じるものを知ることで、少しずつ将来像がハッキリしてきます。

 

 単純に学園祭を見に行くだけでも、高校の文化祭とは出し物の種類やクオリティなどが大きく異なりますので、文字通りお祭りのような楽しさを体験できます。見に行くことで入学したい意欲が高まるので、その後の夏休みに勉強する時間を増やすなど具体的に進学に向けた準備をすることもできます。オープンキャンパスに参加するときは、将来の職を考えて学校を決めるだけではなく、見てみたい学科や施設があるという好奇心から選ぶのも楽しいですよ

 

 「進学」という選択肢を明確にするために、時間のあるタイミングでぜひ参加してみましょう。開催時期が重なることが多いので、行ってみたい学校の開催日や参加方法などは事前に調べて色々な大学を見て回れるといいですね。

 

ここがポイント!

 

★ オープンキャンパスの開催時期は7〜9月頃が多い!

オープンキャンパスに参加するメリットとは?

 

オープンキャンパスに参加するメリットとは?

 オープンキャンパスに参加する一番のメリットは、学校の特徴施設内の状況を知り先輩となる在学生の活動を間近に見ることができるという点です。特に案内役や説明担当に実際の生徒が参加していることが多く、先生だけではなく、その大学に通う人と接することで漠然としていた大学に対する印象が鮮明になってきます。模擬授業の場合は、高校とは違った大教室や研究施設で開催されることもあり、少し仲間入りしたような感覚を味わえますし、学食体験では給食とは異なる食事を楽しむこともできます。

 

 こうした体験を通して、大学へ向けてのモチベーションを高めることができます。また、オープンキャンパスに参加することで受験に関する情報を知ることができるので、入試対策を練ることができます。個別相談会では、例えば自分の興味のある分野からどの学部が合うか、目指したい資格がある時は取得に向けてのプログラムがあるのか、留学制度があるのか、卒業後のプランなども相談することができます

 

 オープンキャンパスへの参加や個別相談会への参加をすることで、入学に関する費用の一部が免除されたり、生徒が制作したものがプレゼントされたりといったメリットもあります。飲食を扱う学科なら、実際に作る体験を経て食べるイベントがあったり、音楽関係なら生で演奏や歌を見聞きできたりする学校もあります。

 

 そして学校のこと以外にも家から学校までどのくらいかかるのか、朝夕と歩く通学路や電車の状況を知ることができます。オープンキャンパスに親も一緒に参加する人も多くいますが、街の様子や治安は非常に気になるところですね。大学とその周辺を実際に訪れることで、入学後の生活をイメージしやすいというメリットもあります。オープンキャンパスは夏休みに行われることが多いので、例えばなにもない平日に大学近くを訪れてみるのもオススメです。普段の様子が垣間見ることができますし、よりその学校に入りたいという気持ちを高めることができますよ。

 

ここがポイント!

 

★ 大学のオープンキャンパスに参加すると、学校の雰囲気、施設内の設備を見ることができる!
★ 大学に通う在学生との交流もあるからモチベーションも高めることができる!

 

今どきの大学WEBオープンキャンパスとは?

 

今どきの大学WEBオープンキャンパスとは?

 スマホやパソコン、タブレットを使って自宅から気軽に参加しやすいのがWEBオープンキャンパスです。コロナ禍で外出を控える人も、気になる学校が遠方で来校が難しいという人も、今どきの方法で参加してみましょう。特に、こうした電子ツールは大学生・社会人となった後も利用しますので、今から正しい使い方を学んでおくのは重要です。設定や分かりにくいところは一緒に対応してくださいね。

 

 WEBオープンキャンパスへの参加方法は、いくつかあります。そのひとつは、大学ごとにYouTubeに動画がアップされているので、気になる大学のホームページからアクセスする方法です。学科の説明や施設の案内などをガイド音声や音楽とともにアップされています。パンフレットの写真だけでは見えない部分も説明されているので、参考になりますね。また、過去のオープンキャンパスの映像やイベントの様子なども収められているので、実際に行くことができなくても雰囲気を味わうことができます。在学生に、受験のことや大学生活についてインタービューをしている学校もあるので、どんな人がいるのかが分かります。

 

 もう一つは、ZOOMなどの無料オンライン通話を使用して、直接話を聞きながら参加できるものです。こちらはホームページや総合情報サイトから申し込みをします。一度に複数の人がアクセスをしてライブ配信するスタイルと、完全予約制で大学側と自分だけのマンツーマンスタイルがあります。日時を決めて参加予約ができたら、メールでオンライン通話に参加するためのURLが届くので、必要に応じてソフトをダウンロードします。ソフトのダウンロードなしで、URLをクリックするだけで参加できるものもありますので案内に従って参加してください。

 

 初めて使う場合は、音声や画質が問題ないか、テスト通話ができる機能があるので当日慌てないように事前にシミュレーションしておきましょう。オンライン参加の場合でも、あらかじめ学校のパンフレットなどを取り寄せておき、聞いてみたいことをメモしておくとスムーズに対応できますよ。

 

ここがポイント!

 

★ 今どきのオープンキャンパスはYouTubeやZOOMでの参加も可能!

オープンキャンパスに相応しい服装は制服?私服?

 

オープンキャンパスに相応しい服装は制服?私服?

 大学のオープンキャンパスは、入学の審査が行われるわけではありません。そのため、基本的には自由な普段着で足を運んでも問題ありません。しかし、NGな服装になってしまわないように、いくつか注意したい点もあります。

 

 1つ目は、たくさん歩いても疲れにくい靴や服装を選ぶという点ですね。キャンパス内をたくさん歩くから動きやすさを重視した服装を選ぶことは当然ですが、靴も、ハイヒールなどは歩きにくいので、スニーカーやフラットな靴を選ぶのがおすすめです。歩きなれているならパンプスでもOKですが、あまりヒールが高すぎるものは避けて、5cmぐらいまでの高さにおさえておくのがベターです。また、ビーチサンダルなどはカジュアルすぎるので、NGです。意外と足元は見られているので、女子も男子も気を遣いたい部分ですね。

 

 2つ目は、私服なら派手な色や柄を避けて、落ち着いた雰囲気にまとめたほうが好印象という点ですね。入学審査の対象になるわけではありませんが、派手な格好で行くと、学生や関係者にマイナスの印象を与えてしまいます。それが、どのように入学審査に影響するかは、誰にも分かりませんよね。できるだけ好印象を与えるためには、学生らしい服装で行くのが正解です。

 

 3つ目は、もしも制服なら校則を守った服装で行くという点ですね。私服だと低評価されてしまうリスクがあるから制服の方が楽だと感じる人は、たくさんいます。しかし、普段着崩している制服のままでは、NGですね。制服は崩さずにきちんと正しく着たほうが、好印象を与えられます。

 

 4つ目は、手ぶらではなくきちんと鞄を持参するという点です。オープンキャンパスでは、パンフレットをもらったり、関係者に質問しながらメモを取ることもできます。その際に、手ぶらで行ってしまうと、もらったものを収納できず持ち歩く際に邪魔になってしまいそうですよね。鞄は少し大きめのものを選び、A4サイズのパンフレットなどが折らずに入るぐらいのサイズを選ぶのがおすすめです。

 

ここがポイント!

 

★ オープンキャンパスは制服でも私服どちらでも大丈夫!
★ 制服なら着崩さないで校則を守ったスタイルで!
★ 私服なら派手な色や柄を避けて落ち着いた雰囲気にまとめたスタイルで!

 

オープンキャンパスに持っていくべき持ち物とは?

 

オープンキャンパスに持っていくべき持ち物とは?

 オープンキャンパスは、キャンパス内を実際に自分の足で歩いてみて、施設をみたり、学生や関係者と会話をすることによって、学校と自分との相性をチェックするための大切なイベントですよね。キャンパス内では、パンフレットや資料を配布していたりしますし、学生の活動など様々な情報を発信しています。そうしたものは、きちんとバッグに収納するのがスマートですよね。そう考えると、持参するバッグは、クロスボディタイプのポシェットなどではなく、A4サイズの書類が入るバッグがおすすめですお財布などの小物をポシェットに入れて持ち歩いても良いですが、そうすると携帯するバッグが2つになってしまいます。スッキリ見せるという点では、バッグは2つよりも1つが良いかもしれませんね。

 

 オープンキャンパスでは、関係者から話を聞いて、メモを取る機会がたくさんあるので筆記用具も必ず持参したいアイテムです。スマホを取り出して録音するよりも、バッグからメモ帳と筆記用具を取り出してメモを取ったほうが、好印象を与えることができます。また、メモ帳には質問したい内容をリストアップしておくこともおすすめします。

 

 更に、オープンキャンパスは長い距離を歩くので、疲れたり喉が渇いたりすることもあります。キャンパス内で水分補給のためのミネラルウォーターを配布してくれている所はありますが、必ずしも配布しているわけではありません。喉が渇いた時や時期的にも水分もあった方が良さそうですね。

 

 普段あまり長距離を歩くことに慣れていない人や、オープンキャンパスのために靴を新調したという人は、もしかしたら歩いているうちに靴擦れを起こしてしまうかもしれません。そんな時に備えて、バンドエイドも持参することをおすすめします。

 

 オープンキャンパス内でスマホを取り出して撮影して良いかどうかは、キャンパスによってルールが異なります。一般的には、写真撮影OKとなっているオープンキャンパスが多いので、ぜひスマホも持参してどんどん気になる施設や建物を写真に収めましょう

 

ここがポイント!

 

★ オープンキャンパスにはA4サイズの書類が入るバッグで、筆記用具・水分・スマホ・バンドエイドもあると準備万端です!

トップへ戻る